及びウェブシャークへの出資について
当ファンドは、新しい流通形態を創出するための一連の構想に基づき、
今回はウェブシャークへの出資に至った。
まずは「現在の流通形態」とこれから創出すべき「新しい流通形態」、イノベーションの構造をお伝えするために、誤解を恐れず若干のデフォルメと例外の切捨てを前提に、その構造的差異を考察したい。
まず、そもそもドロップシッピングとは「業態」ではなく、リテーラー(ここでは主にEコマース事業者)のバリューチェーンに生じる、様々なイノベーション発生箇所としての一連の概念である、と当ファンドでは少なくても現時点では認識している。
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本当にモノを売れるのはリテーラーであり、どんなに小規模でも仮に1人事業者であっても、アフィリエイトではなく何かを売っている「店長」であれば、それはリテーラーである、という認識に立つと、
一般に、何か物を製造したり仕入れたりして、それを消費者に非対面商取引によりデリバリーする、というプロセスは、下記のようなバリューチェーンで構成されよう。
このそれぞれのプロセスを、内製したり、外部委託したり、様々に組み合わせ機能させているのが、いわゆる現在のEC、Eコマース。
それぞれのプロセスは、適切にまわさなければ顧客満足は得られず、したがって商売としては成立しないのは当然であるし、商売を伸ばそうと思えば、想像もしたくないような苦労を伴いながら、それぞれのプロセスを拡張していかなければならない。
たとえば仕入や在庫を増やすには資金負担が増大するし倉庫が必要になる、配送量や決済ボリュームが増大すれば、人的リソースが増大する。
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いわゆる仮想ショッピングモールやレンタルショッピングカート等のサービスは、店構え構築と集客支援は提供するが、商売を伸ばす時に本当に必要になる上記プロセスに関しては、店長任せなのが現状である。
故に、資金や人等のキーとなる要素がボトルネックとなり、そのプロセスを拡張出来ず、本来伸びるべきスピードで商売が伸びない、という状況が無数に存在しているのである。
そこで、それぞれのプロセスにイノベーションを起こし、通常であればボトルネックとなっている各要素、およびそれぞれのプロセスをアンバンドリングし、それぞれレイヤーマスターをつくり、シンジケーションという形で分業化してしまったらどうだろうか。
下記の緑部分はすべてアンバンドリング&シンジケーションが可能になる。
集客と販売だけは、商売の決定的なコアであり、店長のコアコンピタンスそのものであるため、無論SEO、SEM、アフィリエイト等のマーケティング手法は駆使するのだが、そのプロセスそのものがコアである、という認識から、あえて緑にはしていない。
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そんな中、物販系アフィリエイトという分野で培ったノウハウとネットワーク、人材とキャッシュフローにより下記のイノベーションを試みているのがウェブシャーク drop shipping β である。
リテーラーが商売を伸ばす上で最もボトルネックになる部分である、
仕入・製造、及び在庫・決済・配送、の部分を分散化して外部化する事をインフラ面から支援するサービスである。
GMOインターネットグループでは、
paperboy&co.の提供するColor Me Shop! pro、
株式会社メイクショップが提供するMakeShop、
等のショッピングカートサービスを1年程前から展開しており、稼動しているEC数は数千に達する。
ショッピングカートサービスとのシンジケーションのメリットは大きい。
無論、決済の部分ではGMOペイメントゲートウェイのクレジットカード決済インフラもご協力する予定である。
尚、アフィリエイトという形態とドロップシッピングという形態との差異について様々な議論がなされているが、下記に示すように、リテーラーの視点から見れば、作用するプロセスがまったく異なり、アフィリエイトは集客と販売部分に過ぎないが、ドロップシッピングはそれ以外のすべてに影響する。
ちなみに既存出資先のClubTは、MDの中でもデザイン、プライシング等をCGM的な参加型の概念で2.0化してしまっている。
参考:当ブログのTシャツとカップ
米国ではCafepressやZazzle等がこの形態であり、それぞれ西海岸の超一流VCの支援を受け、年商も数十億円に達している。超一流VCとはあのAmazon.comに創業期から出資しているあのVC、担当パートナーまで同じである。
Amazonが上場した10年前、彼らは年商数億円規模だった。誰もが「ただの本のネット通販」としか理解出来なかった事を忘れてはならない。
様々な形態があるドロップシッピング、その議論もまた様々であるが、
ブログビジネスファンドでは「新しい流通形態を創出するための一連の構想(別の機会に記述予定)」に基づき今後も本件に限らず様々な施策を展開する予定である。
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